英国にて年金の自動加入制度が開始されましたが、これは駐在員にも該当するのでしょうか?
社会の高齢化が進む中、政府は国民の老後のための十分な蓄えを確保すべく2012年10月より雇用主に対して全労働者を自動的に職場の年金スキームに加入させ、年金保険料の負担をする義務を規定しました。
対象には正社員に加えて、派遣社員や契約社員も含まれます。しかし、英国外にある本社との雇用契約に基づき就労し、かつ任期満了後に帰国する駐在員は英国において通常就労する労働者ではないとされ、自動加入制度の対象となりません。
この位置付けは英国社からの給与の支払い、英国においての納税義務の有無とは無関係です。
よって年金自動加入制度は在英日本企業に駐在員を現地年金スキームに加入させる義務を課すものではありません。
また新制度の適用開始日の判断にあたり駐在員を労働者の頭数に入れる必要もありせん。